2026年ぴあの教室ソレイユ演奏会
今回の演奏会、私は講師演奏でショパンのワルツ第5番を演奏させていただきました。
そのショパンのワルツ第5番で「10年ぶりの暗譜」という挑戦をしました。50代という年齢、そして練習中に襲った腱鞘炎。正直、楽譜を置いて弾けばラクできたと思います。しかし、「挑戦する」ことを選びました。
生徒達が普段使う100マスカードに、私も100枚以上のシールを貼りました。100回を達成した時、出来そうな気がしました。カレンダーにも毎日練習した回数と時間を書き込み、練習を続けていくうちに、自分はこれだけ練習を積み重ねた、と安心出来ました。自分の練習の積み重ねを可視化することが自信につながりました。
そして、テーピングをして腱鞘炎の悪化を防ぎながら、手の負担を減らす打鍵法や奏法も必死に模索しました。痛みが出ると講師演奏が出来なくなるからそれだけは避けたかった。この痛みを知り、痛みに向き合った経験は今後の糧になるはずです。
本番1ヶ月前、「暗譜で弾けたらいいな」と思い、「出来るかな?」→「暗譜したいな」→「出来るかどうか、やれるところまでやってみよう」と気持ちが変化しました。でもはっきりと決断できなかった。2週間前までは自分に逃げ場を作っていたけど「本番では楽譜を持たずに舞台に出る」と決断して腹をくくったら、「どうすれば暗譜で弾けるか」を考えるようになった。
アナリーゼ(楽曲分析)に深く取り組んで、曲の構成を暗記したことで暗譜が急速に進んだ。最後の1週間は曲の構成を常に考えながら弾いていた。そのかいあって、10ページの曲を暗譜することが出来、舞台に楽譜を持たずに出ることが出来た。これには非常に達成感を得ました。
何があっても自分で最後まで弾き切る、と思う事ができたということが自分の自信になった。
今回の挑戦から、暗譜演奏で弾くことの素晴らしさを改めて味わいました。やはり暗譜で弾くということは音楽や作曲家と深く繋がれる感覚がある、と再認識しました。最近、暗譜に取り組まなくなっていたので、大切なことを忘れかけていたように思います。
今回の挑戦から、音楽の素晴らしさを改めて思い知り、心の強さを得られたように思う。
ぜひ次回も暗譜に取り組んでいきたいと思います。






